【住民税と所得税の違いを説明できますか?今さら聞けない住民税の基本】
◎所得税との違い
◎給与から引かれる場合・引かれない場合
◎転職時の注意点
◎住民税とは?
・住民税は収入に対して課税される税金
・住んでいる地域に納める
・収入に対して課税される税金には「所得税」もあるが、これは国に納める税金
◎住民税の計算方法
・住民税と所得税
→収入から各種控除額を引いた金額に税率をかけて税金を計算する
→住民税はそれに加えて一定額を納める必要がある
・前者は「所得割」
・後者は「均等割」
住民税=均等割+所得割
◎住民税の均等割や所得割の金額・税率は、住んでいる地域によって異なる
・東京の場合
→均等割が5,000円
→所得割の税率が10%
※自分が住んでいる地域の住民税を自治体のホームページなどで調べてみよう
◎住民税は前年の収入に対して納める税金のこと
・所得税は原則本年分の収入に対して税金を納める
・住民税は前年分の収入に対して税金を納める
※社会人1年目の給与は、住民税が引かれていませんでしたよね?
→これは前年分の収入がなく、税金が発生していないため
・税金に変動が発生しない
・年末調整が必要ない
・還付金も原則発生しない
住民税 所得税
納付先 各地域 国
計算時期 前年分 本年分
年末調整 なし あり
還付 なし あり
◎住民税の給与からの天引きとはどういうこと?
・住民税をはじめ、税金は自分で納めることが基本
→これを「普通徴収」という
・一方、企業に勤める会社員は給与から天引きされている
→これを「特別徴収」という
※会社が一定以上の給与を支払う場合
→住民税などの税金は給与から天引きすることが義務付けられている
→このため住民税は直接給与から天引きされる
・天引きの額は会社が計算するのではなく、各自治体が決定している
→「特別徴収税額の決定通知書(納税義務者用)」にしたがって天引きされる
・前年分の収入に応じ、6月から翌年5月まで分割して納税する
※入社2年目の6月の給与から天引きされるようになる
◎住民税が給与天引きされない人
・住民税は天引きが原則
・住民税が天引きされない人は普通徴収で納める
→次の2つに該当する人は、各自治体から送られる納付書を使い一括か年4回に分けて納付する
1 個人事業主の人
・住民税の源泉徴収は会社に義務付けられているので、会社勤めではない人は天引きされない
2 退職・転職した人
・会社員でも退職や転職した人は天引きが行われないことがある
◎転職したら住民税はどうなるの?
・住民税は6月から翌年5月まで分割して納めている税金
◎1月~4月に退職した場合
→残りの住民税が退職する月の給与から一括徴収される
◎5月に退職した場合
→通常どおり1ヵ月分の住民税が天引きされる
◎6月~12月中に退職した場合
→一括徴収か普通徴収を選ぶことができる
※住民税の残額が多く給与から天引きしきれない場合があるため、普通徴収を選択する余地を残している
退職時期 住民税の納付方法
1~4月退職 一括徴収(天引き)
6~12月退職 一括徴収(天引き)か普通徴収
6月~12月退職 普通徴収選択→自分で住民税納付
◎転職先が決まったら?
・住民税は転職先の給与から天引きする方法に切り替えることもできる
・転職先に特別徴収へ切り替えたい旨を伝えよう
・転職先の会社が「特別徴収への切り替え申請書」を自治体に提出することで天引きに変更できる
◎住民税を正しく知って対応しよう
・給与から控除される金額の中でも、住民税は比較的大きなウエートを占める
・還付金がないなど、住民税ならではの注意点があるので、正しい知識を持ち、節税などの対策を取る
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